2012年5月9日 のアーカイブ

映画『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて~』間もなく劇場公開

浜松に住む日系ブラジル人の青年たちの青春を追ったドキュメンタリー映画『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて~』が間もなく劇場公開になります。

東京は、5/26から、新宿K’s Cinemaにて。 http://www.ks-cinema.com/
浜松は、6/30から、シネマイーラにて。http://cinemae-ra.jp/

映画『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて~』のサイトはこちらhttp://lonelyswallows.com/

推薦コメントもたくさん紹介されていますが、その中から、前浜松市長の北脇保之氏からのコメントを。
「この映画の舞台となった浜松市で、市長として外国人の受入れ政策を推進したが、「デカセギ」が始まって20年以上たった今でも日本社会の外国人受入れ体制は不十分なままである。展望が持てないこの社会で苦闘する若者の現実を、一人でも多くの人に見てほしい

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二つの故郷の間で揺れ動く、日系ブラジル人の若者 たちの知られざる青春
「日本で将来の夢はない、ブラジルに帰っても外国人あつかいされる..」 そんな日系ブラジル人の子供たちが静岡県浜松市にはたくさんいる。彼らは幼い時、デカセギの親と共に日本 にやってきた。日本で生まれ育っても、ブラジル国籍のため義務教育が保障されておらず、多くの子どもたちは 中卒か、中学も中退して、工場で働いている。夢があってもそれを叶えるすべを知らず、 安定した仕事にもつけない。しかし彼らは、どんなにつらくても、生き生きとして、底抜けに明るい。 2008年秋、突然、おとずれた不況で仕事を失い、ブラジルに帰ることを余儀なくされる。そこには、 あきらめきれない夢、引き裂かれた愛、そしてもう一つの故郷でやり直そうという思いがあった..。 「孤独なツバメたち」は、浜松学院大学の津村公博教授と映画監督・中村真夕、そして日系ブラジル人の青年 たちのグループ・MinorityYouthJapanの共同製作で、浜松そしてブラジルで孤独な渡り鳥のように、自分の居 場所を求めて生きようとしている5人の若者たちの二年半を追ったドキュメンタリー。

監督
中村真夕(なかむら まゆ)監督・撮影・編集 1973年、京都生まれ。 16歳の時に単身で留学し、高校、大学をロンドンで過ごす。 1996年に渡米し、コロンビア大学大学院を卒業。 2001年に平成13年度文化庁芸術家在外研修員に映画監督として選出される。 2004年、ニューヨーク大学大学院映画科を卒業。 2005年、文化庁と国際交流基金の助成金を受け、葵プロモーションの製作で劇映画「ハリヨの夏」を撮影す る。本作は2006年度釜山国際映画祭コンペティション部門に正式招待され、シネマート六本木他で全国公開 される。現在、劇映画三作目「親密な他人」を準備中。

津村公博(つむら きみひろ) 監督・撮影・プロデューサー 浜松学院大学教授 多文化教育・第二言語習得理論の研究を専門とする。 2006年より、浜松を中心に、夜間路上で日系ブラジル人の青年たちに声をかけ、彼らの生活実態を調査して いる。また日系ブラジル人の青少年年たちの教育支援にも力を入れ、日系ブラジル人の中学生のための 高校進学塾「アクアレラ」を設立。その後、2009年より日系ブラジル人の青少年ための学び直しの教室「ジュ ントス学び直し教室」を浜松市の助成を受けて運営し、日系ブラジル人の青年たちが日本の社会の一員として 生きていけるための支援を続けている。