端整な顔立ちと、その甘い声と軽快なポップソングで人気上昇中のアーティストが、ダヴィ・ゼウス(Davi Zew’s)。ダヴィ はブラジルのバイーア州サルバドール市生まれの23歳のシンガーソングライター。BeatlesやGoo Goo Dollsなどのアーティストの影響を受け、12歳でギターを学び始め、16歳の頃には音楽の道へ進むことを決意。作詞や作曲のほかに、自身のサイトや CDジャケットのデザインも手がけるマルチアーティスト。オリジナル曲を日本語で歌ったプロモーションビデオをサイト上で公開し、にわか日本のファンも急増中。
Davi Zew’s
2010年にブラジルでリリースされた1stアルバムの「Tudo Vai Mudar」は、発売前から自身のMySpace上で公開し、その甘い歌声と端整な顔立ちが話題に。10曲からアルバムのうち9曲は彼自身が作詞作曲し、20代前半の若者の恋愛観や人生観を等身大に表現している。
さて、何故に日本語で歌っているのか気になるところだが、子どもの頃から日本に興味を抱いていたダヴィは、ある日本人の友人が彼の曲を日本語に訳したことをきっかけに、自身のオリジナル楽曲を日本語で歌ってみることになったのだそう。すると思いのほかに評判が良かったため、さらに4曲を日本語でレコーディング。
こうして計5曲のオリジナル・ポルトガル語バージョンと日本語バージョンを収めた2ndアルバム「Everything Will Change」が出来上がり、5月18日より、iTunes Storeを始めとする全世界の音楽配信サイトで、1stアルバムの「Tudo Vai Mudar」 と、2ndアルバムの「Everything Will Change」の2枚同時配信がスタートした。(⇒Tupi Records) そんな絶好調のイケメンシンガーソングライターのダヴィがインタビューに答えてくれた。
「あなたはギター演奏かつシンガー・ソングライターですが、どのように曲をつくるのですか?」
これといって決まった方法があるわけではないんだ。あるときは、歌詞の全容がふっと頭に浮かぶときもあるし、最初のコードをギターで爪弾いた途端にメロディーが溢れてくるときもある。最近では、技術の発展のおかで、曲作りもしやすくなっている。ふっとした時に浮かぶフレーズだったりを録音しておいたのが、何ヶ月も後で、曲になることもあるよ。曲作りには秘密はなくて、集中して、ある瞬間に湧き出てくるものを心が導くままに形にするだけなんだ。
「日本語で歌おうと思ったきっかけは?観客はびっくりしませんか?」
すごく自然な成り行きで歌うようになったんだ。子どもの頃、日本のアニメがブラジルでとても流行っていて、ジャスピオンとかチェンジマンとか、もうみんなが見てたんだ!確かにその頃から日本に興味はあったけど、まさか、自分が日本語で歌うことになるとは思ってもみなかったし、まして日本に来ることになるとはね。日本人が良く言うように“オモシロイ”よね。(インタビューを行った2011年4月、Daviは日本に滞在していた。そしてより自然な発音で歌えるように日本語の勉強も始めたというDaviが最近覚えたボキャブラリーで、こう表現してくれた。)
日本のファンは、日本語で歌う僕に、とても好意的な反応を示してくれるんだ。毎日と言っていいほど、フェイスブックやmixi(ミクシィ)を通してメッセージを送ってくれるし、本当に嬉しくて感謝している。それに、日本好きのブラジル人もたくさん応援してくれるようになったんだ。日本語で歌ったことで、思いもがけずに色んな人が僕の音楽を聴いてくれるようになって、とても嬉しいよ!
「次回のプロジェクトがあったら教えてください。そして将来の夢は?」
もっとたくさんの曲を日本語でレコーディングする予定があるんだ。これからも、ブラジルと日本の橋渡しをしていきたい。将来?夢は本当に尽きないよ!その日によってあれもやりたい、こんなこともやってみたいって、どんどん新しい夢が膨らんでいくんだ。今の一番の大きな夢は、日本の大きなステージで演奏することかな。例えば大阪城ホール、武道館、さいたまスーパーアリーナとか!
Davi Zew’s オフィシャル・サイト