良質新人ロックバンド、百花繚乱 その2 ~サンパウロ出身バンド編~

随分間隔が空いてしまいましたが、ブラジルの若手ロックバンドの特集2回目です。今回は南米最大の都市サンパウロです。サンパウロの若手バンド5バンドを紹介します。

1回目の「良質新人ロックバンド、百花繚乱 その1 ~南部出身バンド編~」はこちら

──Garotas Suecas ──

まず最初に紹介するのは、「ご機嫌な」という形容が似合う、サンバ-ファンク、サンバ-ソウル系のバンドのガロタス・スエカス(Garotas Suecas)。まず、このクリップをご覧あれ。昨年のブラジルのMTVの音楽賞「VMB」のクリップ部門にもノミネートされた傑作PV。

Garotas Suecas – Banho De Bucha

Garotas Suecasは標準的なバンド編成(Gt×2)に、オルガン音担当で紅一点のイリナ・ベルトルシ(Irina Bertolucci)の6人組。バンド名は「スイスの女の子たち」という意味だが、イリナがいるからこそのバンド名なんだろうか。
2005年にサンパウロで結成され、2008年に1stEPの『Dinossauros EP』を発表し、2010年に1stアルバム『Escaldante Banda』を発表した。以前は彼らのサイトからアルバムのダウンロードができたのだが、後にAmerican Dust RecordsからCD/LPがリリースされて、今はできなくなっているようだ。フル試聴は可能↓

Escaldante Banda

なんだか、何をやってもサマになるバンドだが、アルバムリリース後に発表されたムタンチスのBat Macumbaのカバーもイカしてマッスル!

──Quarto Negro──

 次のバンドは、渋くてかなりの実力派のバンド「クアルト・ネグロ(Quarto Negro)」。バンド名は「暗い部屋」ぐらいのニュアンスだろうか。昨年、1stアルバム『Desconocidos』をリリースした。
メンバーは、エドゥアルド(Eduardo Praçaーヴォーカル、ギター。バンド「Ludovic」のギターも担当)、チアゴ(Thiago Kleinーピアノ)、ファビオ(Fabio Brazilーベース)の3人で、ドラマーはサポートメンバー。

サンパウロで結成され、2008年に1stEP『Buu』をリリース。以降、「Zoroastro」「Bom dia, Lua」などのクリップへのMTVを含む高い評価を経て、『Desconocidos』をバルセロナで録音。1stアルバム『Desconocidos』は、ブラジルのインディーシーンを扱うブロガーの2011年のベストディスク選で、何度も上位に上げられているのを目にした。実際、深淵なロックが奏でられていて、今度も大きく注目していきたいと思っているバンドだ。

アルバムは、Tweet又はFacebookでコメントすることで、ダウンロード可能

アルバムの各曲紹介のビデオ
Faixa a Faixa – Quarto Negro – Desconocidos

クリップへの評価も高いバンドだが、アルバム『Desconocidos』からは、2曲のクリップがすでにリリースされている。
Quarto Negro – Vesânia I (Cabo Horn)

Quarto Negro · Vesânia II (Delírio Mútuo)

──Rancore──

次は、かなり激しい方のロックなので、個人的にはあまり得意でないが、注目を浴びていることには違いないので、紹介したい。
ブラジルのMTVの音楽賞「VMB」には、「Aposta」という、MTVが今後応援したいと思っているアーティストを選ぶ部門と当方は解釈している部門があるのだが、昨年の同部門にノミネートされ、実際受賞したTonoを争っていたと思われるのが、ここで紹介するハンコリ(Rancore)だ。

2002年頃から本格的な活動をはじめ、独自に2枚のアルバムを発表した後、2010年にDeckと契約。2011年に3枚目のアルバムとなる『SEIVA』を発表した。アリ・ラフェリシ(Ale Iafelice、ドラム)、カンヂーニョ・ウバ(Candinho Uba、ギター)、カジェジ(Caggegi、ベース)、グスターヴォ・テイシェイラ(Gustavo Teixeira、ギター)、テコ・マルチンス(Teco Martins、ヴォーカル)から成る5人組。

『SEIVA』は、ロック好きの音楽ファンに大きく注目された。世界的にヘヴィメタバンドを幾つも輩出しているブラジルだから、彼らもブラジル以外の国で活躍する日も近いのかもしれない。

RANCORE – MÃE (Clipe Oficial)

Rancore – Jeito Livre (Clipe Oficial)

 

──Cérebro Eletrônico──

ジルベルト・ジルの名曲「Cérebro Eletrônico(電子脳)」をバンドに冠したサンパウロの5人組。結成は2002年、2003年に1stアルバム『Onda Híbrida Ressonante』、2008年に『Pareço Moderno』を発表し、昨年『Deus e o Diabo no Liqüidificador』を発表した。

影響を受けたものはトロピカリア・ムーヴメント(o movimento Tropicalista)、セルジオ・サンパイオ(Sérgio Sampaio)、ハウル・セイシャス(Raul Seixas)、ヒタ・リー(Rita Lee)、ジュピター・マサゥン(Júpiter Maçã)、アンドレー・アブジャンラ(André Abujamra)、パト・フー(Pato Fu)を上げており、前衛ながらポップ/ロックの親しみやすさを残した音作りが特徴的だ。

アルバム『Deus e o Diabo no Liquidificador』はオフィシャル・サイトからダウンロード可能。
サイト http://www.cerebrais.com.br/
ダウンロードへの直リンク http://www.4shared.com/rar/VeJjVe_e/file.htm

試聴はMyspaceが便利かな。
http://www.myspace.com/cerebroeletronico

──Holger──


ホルガー(Holger)は、脱力系ロックの5人組。歌詞は英語詞。
今Holgerの意味を調べたが「人魚の魔女の手下。その役割は演奏。魔女のために音楽を奏で続ける虚ろな楽団。その音を長く聞き続けた者は魂を抜き取られてしまう。この楽団は魔女のためだけに存在し、魔女には楽団が全て」という意味があるそうな。「虚ろな楽団」とは、まさに彼らの脱力感をよく表している。

Holger – The Auction

2010年にリリースされたのアルバム『Sunga』

────────
「ロック」と区切っても、バラエティ豊かな若手バンドがサンパウロには沢山おります。次は、リオ編の予定です。

──過去の記事──
週刊 新しい音 Vol.4 ─As Novidades Semanais─ http://wp.me/pr74C-hI
週刊 新しい音 Vol.3 ─As Novidades Semanais─ http://wp.me/pr74C-hr
週刊 新しい音 Vol.2 ─As Novidades Semanais─ http://wp.me/pr74C-h7
週刊 新しい音 Vol.1 ─ As Novidades Semanais ─ http://wp.me/pr74C-gG
──
良質新人ロックバンド、百花繚乱 その1 ~南部出身バンド編~ http://wp.me/pr74C-gz
ブラジルのHipHopの歴史が動いている「CrioloとEmicida」 http://wp.me/pr74C-fx
ブラジリアン・ニューフォーク http://wp.me/pr74C-eZ

 

広告

0 Responses to “良質新人ロックバンド、百花繚乱 その2 ~サンパウロ出身バンド編~”



  1. コメントする

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中




Calendar

2012年4月
« 3月   5月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

Tupiniquimjpのつぶやき:フォローはこちら。

  • モノブロコジャパンツアーTシャツが届きました! http://t.co/MxCkk2fqQB 1 year ago
  • モノブロコ・エンサイオにクイーカを追加しました! お申し込みは↓ monobloco.jp/ensaio_entry 2 years ago
  • モノブロコ来日メンバー決定しました!今回は13名のミュジシャンでの演奏です! 詳細は monobloco.jp 2 years ago
  • 9月4日のモノブロコ・エンサイオ:ヘピニキを追加しました。 2 years ago
  • 【あと4日!】モノブロコ東京公演(9月5日)先行前売券のお知らせ:7月15日までチケットぴあにて(Pコード268-161)5,000円(ドリンク別途)の前売券を完売しております。枚数の制限がありますのでお早めにゲット!! monobloco.jp 2 years ago

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

現在1,150人フォロワーがいます。


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。