ノエル・ホーザ 生誕100周年

天才詩人ともいわれ、サンバ界の最重要人物のひとりでもあるノエル・ホーザ。1910年12月に生まれ、1937年5月に26歳で夭逝しています。

1917年のPelo Telefone(電話で)が初めて録音されたサンバといわれていますから、まさにサンバの創成期を生きた人といえるでしょう。

ノエル・ホーザはリオの中心からバスで30分ほどのヴィーラ・イザベル地区に生まれました。ノエル・ホーザは非常に難産で、そのときに産婦人科医が 鉗子を使ったことで彼のアゴの骨が沈んでしまったといわれています。肖像画や残っている写真からもアゴがない様子がみてとれます。彼の父親は医者、彼も医者になるべくエリートコースを進みます。高校(コレジオ)はセントロにあるサン・ベント。リオの名門子弟が通う名門校です。しかし、音楽を愛し、音楽に愛された彼は医者として生きるよりのアーティストとしての人生を選びます。

1929年には初めて曲を作り、翌30年には”Com que roupa?”を発表。その後も名曲を次々に生み出します。ノエル・ホーザは音楽と、女性、タバコと酒にまみれた人生を送り、26歳でなくなります。

地元が産んだ偉大な詩人をたたえて、2010年にはヴィーラ・イザベルのエスコーラが彼をカーニバルのテーマに選びパレードを行いました。彼の代表曲でもある”Com que roupa?”のサビ部分、Com que roupa que eu vou pro samba que você me convidou? は他のチームのテーマにも引用されています。また、関連書籍やCDの発売も予定されていて、いまもなおサンバファンにとっては偉大な存在なのです。

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