2012年2月 のアーカイブ

ブラジリアン・ニューフォーク

米インターネット音楽批評メディア「PitchFork」の登場で米インディ・シーンの魅力が広く知られて、Fleet Foxes、Bom Ivor、Beirutといったアーティストは、アメリカのシーンを代表するアーティストとなっていることは、異論のないところだろう。

最近のブラジルの音楽シーンで、ローカルな動きながらも注目に値すると思うのは、PitchFork系の米フォークシーンに共鳴するような宅録系のアーティストの登場だ。

ブラジルの都市のインディペンデントシーンについて、ロス・エルマーノスの活躍以降、ブラジルの「カレッジチャート」的なところの主流は、ガレージ系のロックだったが、その次の流れとして、2011年に非常に優れた才能が数多く開花したという印象を持っていて、1つの潮流はこれから取り上げる「ブラジリアン・ニューフォーク」と呼べるような人たち。それからもう1群、ヒップホップ系のアーティストたちである。これについても後日取り上げたい。

まず、『アパートの歌』というアルバムタイトルから、ブラジルの新世代宅録系アーティストの登場を印象づける傑作が、Cícero (シセロ)の『Canções de Apartamento』。リオ郊外のサンタクルス出身の25歳の1stアルバムは、2011年のブラジルのインディーシーンの話題の中心だった。まず、PVを見ていただいて、もし気にいったらアルバムは彼のサイトでDLがオープンにされている。(以降についても、紹介しているDLリンクは全てオフィシャルなものだ)


●Cicero – Canções de Apartamento

DL http://www.cicero.net.br/
試聴 http://www.rockinpress.com.br/2012/01/08/os-100-melhores-albuns-brasileiros-de-2011/pt-br.facebook.com/cancoes.de.apartamento

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次に紹介したいサンパウロ出身の日系ブラジル人のアーティストDan Nakagawa(ダン・ナカガワ)は、米インディと共鳴すると言っても、フォーク寄りのアーティストよりも、Rufus WainwrightやANTONY & THE JOHNSONSといった、より耽美的な世界観を持つアーティストを比較対象にしたくなる音をしている。下のPVで最初に登場するのが本人。こちらもオフィシャルサイトで、アルバム全体のDLがオープンだ。

●Dan Nakagawa – Oposto de dizer adeus


DL http://www.dannakagawa.com.br/download/
試聴 www.myspace.com/dannakagawa

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このアーティストは、まだ一度もコンサートを行ったこともないアーティストだが、エレクトロミュージックの祭典のサンパウロ開催版Sonar São Paulo(James Blake, Bjork, Mogwaiらが出演)への出演が決まっている。Silva(シルヴァ)は、サンパウロ在住のLucio Souza(ルシオ・ソウザ)のソロ・プロジェクトで、宅録作品ながらウキウキした気分になるような雰囲気がある。

●Silva – Silva


DL http://www.mediafire.com/?c1yjzotpb0b5qdi
試聴 http://www.facebook.com/listentosilva?sk=app_178091127385

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Transmissor(トランスミソール)は、バンドなのでここで紹介している他のアーティストに比べると、宅録系といってもロック寄りの音だが、男女のハーモニーでの、時にとても繊細な音は、これまでのブラジル・ロックとひと味違っている。ミナス出身。

●Transmissor – Nacional


試聴 http://www.melodybox.com.br/transmissor

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この括りで紹介する際に、これまでに3枚のアルバムを発表しているMomo(モモ)も忘れたくない。Momoは、Marcelo Frota(マルセロ・フロータ)のソロ・プロジェクトで、如何にもシンガーソングライター然とした佇まいの音を作る。

●Momo – Serenade of a Sailor


試聴 http://www.myspace.com/momoproject
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他にも一聴の価値のある下記の作品もDLがオープンにされている。

●Pipo Pegoraro – Taxi Imã
DL http://www.amusicoteca.com.br/?p=132
試聴 http://soundcloud.com/pipopegoraro

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●Wady Issa Fernandes
DL http://www.dessambando.com/
試聴 http://www.myspace.com/wadyissafernandes
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昨年はメジャーなアーティストからも、Pitty(ピティ)の新プロジェクトAgridoce(アグリドーシ)の『Agridoce』、Mallu(マルー・マガリャェンス)の『Pitanga』、Marcelo Camelo(マルセロ・カメロ)『Toque Dela』といったフォークに共鳴する良作が多かった。

またフォークではないのだが、ごく近作でいえば、Céu(セウ)がニュー・アルバム『Caravana Sereia Bloom』で、米インディの音を踏まえた上で、ダブのレトロ調の解釈という独創的な音づくりをしている。

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音楽家一家だったりする一部の恵まれた環境のアーティスト以外にも、十分に自分の表現したい音を表現できうるだけの宅録環境がブラジルで広まってきたことが、ここで紹介したアーティストの登場とその作品の素晴らしさによって、はっきりわかる。米で起こったようにインディペンデント系のアーティストが、音楽界の中心になるというような現象は、今のところブラジルでは期待できないし、このような室内向きのフォークミュージックの潜在的リスナーは、欧米や日本に比べたらブラジルには少ない気がする。が、音楽的な質で言えば、米の新世代フォークのアーティストに負けていない作品が出てきている。DLをオープンにしている作品も多いことだし、ぜひ、日本の幅広い音楽ファンの人に彼らの作品が届いて欲しい。

リオ、サンパウロともに、今年のカーニヴァルの優勝エスコーラが決定!

リオの今年のカーニヴァルのスペシャルグループの優勝エスコーラが先ほど決定した。今回優勝したのは、ウニドス・ダ・チジューカ。1936年、2010年に続く、3度目の優勝となった。パレードの総指揮を執ったのは、パウロ・バーホス(Paulo Barros)氏。今年のテーマには、今年が生誕100周年の年となるルイス・ゴンザーガを選んだ。ルイス・ゴンザーガは、「アザ・ブランカ」などの作曲者として知られ、バイアォン音楽の「王」とされる偉大な音楽家だ。

エンヘード曲(パレードのテーマ曲)のタイトルは「セルタォンの王ルイスに戴冠するためにすべてのものがパレードに参加する日(O dia em que toda a realeza desembarcou na Avenida para coroar o Rei Luiz do Sertão)」で、このテーマ表現するために、セルタォンを象徴する牧童やサンフォーナ、バイアォン音楽が、パレードを彩った。

ウニドス・ダ・チジューカのパレードのダイジェスト映像はこちらから。

第二位のエスコーラはサウゲイロで、299.9点を獲得したウニドス・ダ・チジューカに0.2点及ばなかった。近年の優勝の常連エスコーラで、昨年優勝のベイジャ・フロールは第三位であった。

一方、サンパウロのスペシャルグループの優勝エスコーラは混乱の中、昨日発表になったが、モシダーヂ・アレグリが優勝した。バイーア出身の作家ジョルジ・アマードの1969年の小説「奇蹟の家(Tenda dos Milagres)」の世界を表現したパレードを行った。

カーニヴァルについての報道について定評のあるメディア「グローボ」のカーニヴァル特集のサイト

http://g1.globo.com/rio-de-janeiro/carnaval/2012/

リオのファヴェーラを撮ったドキュメンタリー上映!!

リオのファヴェーラを撮った「私は幸せ(Eu Sou Feliz)」の再上映!!
(2009年のブラジル映画祭東京会場では1回限りで特別上映し大好評。待ち望まれていた再上映が遂に実現!!)
ブラジル音楽&カポエイラパフォーマンスも同時開催で見逃せません!

日時:2月25(土)・26日(日)【両日ともに】16:00~ / 19:00~
会場:Uplink
住所:渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階
字幕:日本語、英語

当日券:2000円
前売り券:1500円
(前売り券を購入されたい方はstreetwitness@gmailまでご連絡ください)

「私は幸せ」

「私は幸せ」

 ストーリー:
リ オデジャネイロのスラムで、グラフィティーアーティ ストは、犯罪ではなく芸術で生計を立て、サンバのダ ンサーは、より良い生活をしようと何時間もリハーサ ルをし、メイドは、市の南側の裕福な家庭で、一週間 を通してせっせと働く。そして憲兵は最小限の予算で スラムの犯罪と戦う。社会的、経済的問題に直面しな ければならないにも関わらず、これらの人々はそれぞれ、自分自身の幸せを創り出そうと必死に頑張る。それは彼らの精神的な幸福と密接に絡み合った、生き残るための手段なのです。

    Documentary filmmaker, Soraya Umewaka will be presenting her Brazilian documentary film ‘I am Happy’ (‘Eu Sou Feliz’) at Shibuya’s Uplink Cinema on February 25th (Sat) and February 26th (Sun).

Both days will have screenings at 4pm and 7pm with Q&A, live samba music by musicians Francis Silva, Silvio Sa and Laine Rondon and Zoador capoeira performance. This documentary was made possible with the support of Princeton University’s Labouisse Fellowship. The documentary will have both English and Japanese subtitles.

Address: Totsune Building 1st floor Udagawa chou 37-18 Shibuya-ku
Advanced tickets: 1500 yen
Tickets at the door: 2000 yen

Please contact Soraya directly for advanced tickets: streetwitness@gmail.com

Synopsis: In the favelas of Rio de Janeiro, graffiti artists make a living through art rather than crime; samba dancers rehearse for hours in order to have a better life; in-house-maids toil away during the week in wealthy homes of the city’s south side; and military police combat favela crime with minimal resources. Despite having to face social and economic problems, these individuals persevere by creating their own brand of happiness – a survival tool that is closely intertwined with their psychological wellbeing. What is their perception of happiness?
Is happiness a state of mind or a fleeting moment in time?

This documentary has premiered at international film festivals and will tour around the world with National Geographic this year.


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  • @EliIvni ありがとうございます!! いつもありがとうございます!!!!! 1 day ago

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