ブラジル外務省の新プロジェクト”Novas Vozes do Brasil”。コンテンポラリーブラジル音楽を広く海外にプロモートすることを目的として、現代のブラジル音楽シーンを代表するアーティストに、海外公演の機会を与えています。試験的ともいえる第1回目の開催は、8月18日に ワシントンD.C.のケネディーセンターにて、8月19日にニューヨークのDROMにて行われました。選ばれたアーティストはサンパウロのアンダーグラウンド・シーンのカリスマ的存在、Tulipa Ruiz(トゥリッパ・ルイズ)と、同世代のアーティスト仲間としてトゥリッパと親交も深いシンガーソングライターのTiê(チエ)。
トゥリッパ・ルイズ
2010年に、デビューアルバム「Efêmera」でセンセーショナルにデビュー。批評家からも高い評価を得て、ブラジル版ローリング・ストーン誌と大手新聞のグローボ紙にベストオブザイヤー・アルバムに選出。リードナンバーの「Efêmera」がFIFA2011のビデオゲームのサウンドトラックに起用されたことでその名は一気に海外でも知られるように。2011年の4月には、ロンドン、リスボン、ローマ、パリで初の海外ツアーが大成功。
輸入盤が大洋レコードから入手可能。
チエ
2007年に4曲収録のEP盤でデビュー。翌年、国内ソロツアーを行い、2009年にリリースした「Sweet Jardim」で人気に。2011年に2ndアルバムとなる「A Coruja e o Coração」がワーナー・ミュージック・ブラジルからリリースされたばかり。
8月の開催に続き、11月には、ワシントンD.C.とニューヨーク、フィラデルフィアの3都市にて、Marcelo Janeci(マルセロ・ジェネシー)の公演が予定されている。
マルセロ・ジェネシー
サンパウロ出身のシンガーソングライターのマルセロは28歳にして、アルナルド・アルトゥネスやシコ・セーザル、ヴァネッサ・ダ・マタ、ゼリア・ドゥンカンなどと共演、楽曲の提供を行っている。2010年にブラジルの大手レーベルSom Livreからリリースの「Feito Para Acabar」でデビュー。
出演アーティストの選考基準は、プロとしてのキャリア駆け出しフェーズにありながら、既にブラジル国内でデビューアルバムをリリースし、ある程度の知名度と批評家の評価を得ていることがポイント。
上記3人はいずれも、現在開催中のRock In Rioに出演(トゥリッパは24日にナサォン・ズンビと、マルセロは29日クルミンと、チエは10月1日にジョルジ・ドレクスレールとそれぞれ共演)など活躍が目覚しい。
ブラジル外務省は、今年の試験的開催の後、来年には米国以外の国での開催も視野に入れ、少なくとも5人の新人アーティストを送り出したい考え。
日本にも”ブラジルの新しい声”は届くのだろうか!?
(E)
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