ついに今日発売です。「尻に憑かれた男」、2008年、2009年のブラジル映画祭では「下水って、匂う。」のタイトルで上映した作品です。
このタイトルからもわかるように、かなり変わった作品です。
このブログではこの映画の裏話を少し紹介します。
原題はポルトガル語でO Cheiro do Ralo、直訳すると下水のにおいです。このタイトルは、制作者がこだわったタイトルでもありました。作品の制作資金集めの時には、「こんなタイトルの作品に金なんかだせるか!」と言われることも多々あったようです。それでも、監督をはじめとするスタッフは「タイトルではなく中身で作品を評価してほしい」「制作費のためにタイトル変更したくはない」とこのタイトルを守りぬいたそうです。興行的に成功することよりも、「自分たちの作りたい作品を作る」ことを選んだのでしょう。当初予定していた制作費は250万レアル(1億3千万円程度)でしたが、「ギャラよりも自分たちのアート作品を!」との思いで集まった出演者や演出アイディアなどで経費削減、実際にかかった予算はたったの31万5千レアル(約1600万円)だったそうです。
そして、主演のセルトン・メロ!一風変わった役柄を演じさせたら絶品です。セルトン・メロが変な主人公を演じると聞けば、私たちはすぐに作品の確保に走る ほどです。映画監督としてもさらなる活躍の場を広げています。彼はこの原作を読んでロウレンソ役を熱望したそうです。軽妙な語り口でありながた人間の頭の 中に渦巻く欲望や思惑を飾り立てることなく表現している点が、セルトン・メロ自身の考え方と似ていたからと語っています。
そして日本でのDVD発売時のタイルは「尻に憑かれた男」、この映画では「下水」と並んで「尻」も重要なキーワードです。
人間とは常に人には知られたくない面を隠し持つもの。皆はくさいといって敬遠するけれど、自分はたまらない香りに感じる、あなた自身にもそんな経験はありませんか?匂いと尻に憑かれた男の運命をお楽しみください。
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